スクラムフェス札幌2020で招待講演を行いました #scrumsapporo

2020年11月5日から7日に開催されたスクラムフェス札幌2020で、招待講演を勤めました。

スクラムフェス札幌2020

運営の根本さんから最初に招待講演の打診があったのは、2020年の1月のことでした。うれしくはあったものの、正直最初は乗り気ではありませんでした。スクラムの集まりで招待講演をする資格があるとは自分に思えなかったし、なによりアジャイル札幌として今も活動している人たちの前で、ぼくが何を話せるだろうと考えたからです。

ぼく自身は2017年でアジャイル札幌の運営からは身を引かせてもらっていたし、フォーカスすべきものを絞った結果、アジャイル札幌の集まりに積極的に関わるということもなくなってしまっていました。彼らは活動を続け、積極的に外に出ていき、新しい人たちを迎え、アジャイル札幌として活動しているというのに。そんなぼくが、どの面を下げてみんなに何を話すのか、みんなの方がよっぽどその資格があるのではないか、そんな想いがありました。

感情的な問題はおいておいたとしても、実際のところ、どういうメッセージを伝えるべきなのか、という問題もありました。ぼくが抱えているコンテキストと重なるような現場が、札幌にどれだけあるのか。スクラムの専門家でもないぼくに、スクラムの話はできない。

それでも、引き受けることにしました。なぜこのイベントをやるのか、なぜぼくなのか、根本さんにそう尋ねた答えから、これを引き受けることがぼくの仕事だと強く感じたからです。

発表の準備は、覚悟していたとはいえ、想像していたよりもずっと困難なものでした。それでも、結果としては、今のぼくからアジャイル札幌という場に返せる最善な講演ができたように思います。

でも、それができたのは、それがアジャイル札幌の場だったから、なんだろうと考えています。今のアジャイル札幌の人たちが、オンラインであってもあんな風な手触りのする、あたたかいイベントを準備し、作ってくれたおかげで、それを後押しにして、発表を「完成」できたのだと考えています。ありがとうございました。


今回の講演内容は、Notionでまず全体のスクリプトを書き、それをスライド単位に分解してスライドの内容を考え(2段組みにすっとできるNotionべんり)、さらにその状態で通して話してみてスクリプトとスライド内容を手直しするということを数イテレーション行った上で最後にKeynoteに起こす、という方法で準備を行いました。Keynoteに起こした後も最後まで手を加え続けていたので、スライドと多少違っている箇所もあるとは思いますが、スクリプトを残しておくことにも価値があるのではと思い、Notion上で準備を行なっていたページを(多少整理した上で)公開しておくことにします。

https://www.notion.so/Agile-Sapporo-Learn-from-experience-and-continue-to-repair-wholeness-9d6490014ca14eb0bb2d26a7060b3a0b